四万温泉の老舗旅館。6つの湯で温泉三昧 四万たむら

お団子を一生懸命こねて、蒸している間に、お玄関にある神棚のしたには、着々とお供え物が揃ってきました。

お供えの収穫物は、棟梁が。

すすきは、支配人が。

お飾りは、帳場で。

たむらの皆のまごころが、お月さまと、お客さまに届きますように。

こころをこめて、夜空に願います。

早代

アサギマダラ　花楽の里にたくさん飛んでいます。

タッチ

九月のお飾りに選んだのは、月に兎蒔絵の煙草盆。

秋草の中で、月に向かって跳ねている兎が描かれています。

円筒形の入れ物は、紙巻き煙草を詰めてお客さまにおすすめしたものでしょうか。

クルン回すと、一本ストンと出たのでしょうか。

やわらかな曲線に、ふっくらとした塗りが、輪島塗の特徴的なお道具です。

今はもう、飾りとして皆さまの目にとめていただければ、うれしいお道具です。

さよ☆(*^▽^)/★*☆♪

蒸したて熱々お団子を、盆ざるにあけ団扇であおぎます。

みるみるうちにつやつや、ぴかぴか‼

もっちり、むちむち‼

今夜のお月見まで、待ちきれません‼

お月さまより先に食べてはいけません‼

う～～ん(^_^;)))(^_^;)))

中まで火が通ったか？

確認、確認。

早代

お供えのお団子が、そろそろ蒸し上がってきました。

お供え団子の数は、諸説あるようですが。

たむらでは、12。

8・3・1だそうです。

お三方にのせるのに、ちょうどバランスが良いのだとか……

先人の知恵？

たむらの知恵？

蒸し上がったら、あおいでツヤを出し、冷めたらラップして、お三方にのせお玄関の神棚の下へ。

乾燥してバリバリにさせない。

これも、たむらの知恵？のようです♪♪

早代

十五夜当日、お泊まりのお客さまにお配りするための、小ぶりのお団子をまるめています。

段々慣れてきて、手のひらの中で、二ついっぺんにコロコロ➰➰○コロコロ➰➰○。

楽しくなってきました。

まるめながら考えることは‼

どこでお配りしようか？

器はどれにしようか？

タレの味はどうしようか？

お知らせポスターは作ったか？

などなど…

たくさんの方に召し上がっていただきたいです。

早代

お月見のお供え団子をつくります。

今年は、四万の行事を昔から支えてくれている、たむらのつわものがお月見団子をつくります。

お供え団子のほかに、お客さまにも一緒に楽しんでいただきたいと、準備しました。

粉と水の配分も、長年の経験です。

しゃっしゃっと、ふわふわ混ぜて、こねて。

横で、きゃーきゃー！が、私の役割？です。

早代

今月は、秋の恵みのきのこや、霊力があると言われる菊とともに、皆さまに香り豊かな〈松茸の土瓶蒸し〉をご用意した。

釜飯の炊き上がる薫りと、源泉蒸しのふんわりした蒸気と。

料亭は、一足早い秋の気配でいっぱいになる。

釜飯二杯目は、土瓶蒸しの吸い地をかけてさらさらと。

これも贅沢な楽しみかたで、おすすめしたい。

九月は、冴えた空気の夜空に昇る月を見上げ、もの思う楽しみがあります。

中秋の月、十六夜は過ぎましたが、まだまだ夜の散歩も気持ちの良い時季。

お食事の後、お玄関を出られると、澄んだ四万の夜風が頬をなでます。

無駄なものの何もない〈たむらの森〉へ。

お月見にいらしてくださいませ。

早代

〈夏の魚〉と言えば、〈鮎〉！

坂東太郎と呼ばれる利根川には、簗があり、１年に一度は、鮎三昧をたのしみに出掛けます。

鮎をじっくり見ると、実はチョットコワイ顔をしてると思いませんか？

この時期になると実も大きくなり、子持ち鮎も出てきます。

記念撮影して、感謝して、いただきま～～す。

早代